なら君は、2席分の運賃をはらうのだな? #82
スポンサーリンク
朝06:20、最寄りのバス停に到着した高速バス。
バス側面の荷台にスーツケースを押し込み、さてバスに乗り込む。
見渡す限り、すでに8割がた席は埋め尽くされている。
僕は通路側の席に空きがないかさがす。
そこで見つけた彼の姿。
窓側の席に座り、通路側の席にバッグと紙袋をおいている。
表情は堅くこわばっている。20代後半だろうか。
やれやれ、気持ちはわかるよ。(でもあからさまだな)
隣にくるなオーラがビンビン感じられる。
朝から空気悪い中、1時間耐えるのも面倒なので、他の席を探し、サラリーマンと思しき男性の隣に座る。
そして居眠りしながらおぼろげに考えた。
このバスの収入見込みの計算はどういうふうになってるんだろう。
運賃x見込み乗車人数 か 運賃x座席数x見込み乗車率 か
~~~(眠い)~~~
ふと考え付いた先は
座席を荷物で専有することは
その座席に座れる別の人の運賃分の収入を得られなくしていることであり
バス会社にとってはプチ営業妨害であろう、と。
ならば彼は、荷物を席にのせるために
その座席分の運賃も払うべきだろうが、と。
~~~(出張先で同僚に聞いてみる)~~~
同僚:2席分払ってますよ!と言われたら、謝るしかないですね(笑)
僕:そ、そうだね…(そういう強者もいるかもね)
~~~(本音としては)~~~
ただ僕はよけいなストレスなく、さっさと座りたかっただけだよ。
公共交通機関であるバスの座席は、自分の部屋とは違うんだから、隣に人が座ることもあるでしょ。
イヤだったら乗るなよ。
それだけ。